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春が来たな〜と感じる瞬間は、やっぱり春の花に出会った時ですよね。目にも鮮やかな花に出会うと、寒さでこわばっていた心とカラダがふわりと軽くなった気になります。

今月お届けするのは、「お花見カレンダー」2013年版。春の花といえば桜や梅を思い浮かべる方が多いと思いますが、あまり知られていないけど美しさ絶品の"隠れた名花"もたくさんあります。

雪解けの地面に顔を覗かせる福寿草や、沈丁花の一種「ミツマタ」、一面に咲き誇る青い花「ネモフィラ」など、首都圏近郊で「この花をみるならココ!」という場所を厳選してご紹介しましょう。
春を告げる花にもたくさんありますが、雪解けのあと、日当たりのよい地面から次々と顔を出す福寿草もそのひとつ。"福寿"というおめでたい名前がつくこの花、別名を「元日草」と言い、1月1日の誕生花でもあります。小さくも可憐な花の色彩は、鮮やかな黄色。まさに春の息吹を感じさせてくれますよね。

福寿草の名所として有名なのは、群馬県甘楽郡にある下仁田町。ネギやコンニャクでも知られる下仁田町の虻田地区には、地元の方々が守り続けてきた「虻田福寿草の里」が広がっています。

平成25年は2月10日(日)から3月下旬までの開園予定でしたが、雪の影響で園内の道が凍結しているため、開園が遅れているとのこと。しかし、近日中にはオープン予定です。地面にぽつりぽつりと黄色い福寿草が広がり、さらに紅梅も植えられていることから、存分に春の訪れを体感できるはず!3月2日(土)には「福寿草まつり:が開催され、来場者へきのこ汁の無料サービスが行われる予定とのこと。

埼玉県の秩父にも、福寿草の名所があります。小鹿野町にある「両神国民休養地」は、中央のあずまや山を中心に数ルートのハイキングコースを持つ自然散策スポット。中腹には「福寿草園」があり、2月中旬から3月上旬にかけて、約5000株の福寿草が花開きます。一般的な黄色い花をつける品種だけでなく、珍しいオレンジ色の秩父固有種「秩父紅」もお見逃しなく!

ちなみに両神国民休養地には、2月下旬までが見頃の「ロウバイ園」もあり、約3000平方メートルの園内には「素心」「満月」「和蝋梅」の3種類300本が咲き誇ります。地面には福寿草の黄色、見上げるとロウバイの黄色。黄色づくしの自然散策は、いまの季節にピッタリです。
■虻田福寿草の里(群馬)
■両神国民休養地(埼玉)
 
皆さんがお住まいの地域でも、チラホラと梅が咲き始めていると思います。桜が咲いて本格的な春が訪れる前に、もっとも春を予感させる花が梅かもしれませんね。抜けるような青空が広がった日は、空の青とのコントラストが見事です。

ご紹介するのは、東京は八王子に広がる高尾梅郷。旧甲州街道と小仏川に沿って点在している梅林と梅の木の総称です。この梅を巡るウォーキングが近年注目を集め、老若男女問わず春の散策を楽しんでいるようです。

最も東に位置するのは「遊歩道梅林」。まさに"田舎道"といった風情の中、梅の香りが漂います。東京の喧騒から離れ、柔らかな日差しの中でウグイスの鳴く声を耳にしながらの散策。なんとも贅沢な気分です!

次にたどり着くのは「関所梅林」。甲州道の小仏関所跡があり、現在は駒木野バス停がある脇に、梅が20本ほど咲いています。規模は大きくないものの、白、ピンク、黄色、紅色と色とりどりな様子が珍しく、賑々しい華やぎが味わえます。

そして、山の斜面に建つ高尾天満宮を囲む「天神梅林」、観梅の穴場スポットとして静かに満喫できる「荒井梅林」と続きます。

次は「木下沢梅林」。約1400本もの紅梅や白梅の木が、小高い山に植えられています。例年3月に「高尾梅郷梅まつり」が開催されていますが、その期間のみ木下沢梅林の園内は特別開放となり、園内のトレッキングコースを散策できるようになります。今年の「高尾梅郷梅まつり」は3月9日(土)・10日(日)開催。YOSAKOI踊りや琴の演奏、野点などが行われます。

旧甲州街道沿いの民家の庭先から、山の斜面に広がる梅林、畑まで、さまざまな情景の梅が観られるところが高尾梅郷の醍醐味。ぜひ運動がてら、ウォーキングに出かけてみては?
■高尾梅郷梅まつり(東京)
 
ちょっと珍しい花の登場です。その名は「ミツマタ」。いまの季節に咲く沈丁花(ジンチョウゲ)の仲間で、中国中南部、ヒマラヤ地方の原産です。枝が三つに分かれて伸びることから、その名がついたのだとか。樹皮は高級な和紙の原料として、昔から重宝されてきました。そしてもうひとつ、私たちが毎日触れるモノの原料でもあるんです。それはお金!日本の紙幣にも使われているんですね。

私達の暮らしに馴染み深いミツマタですが、花の存在はあまり知られていません。しかし、花のカタチの美しさと色彩の鮮やかさは折り紙つき。小さな花が密集して、ひとつの花を形作っているようにみえます。一般的には黄色ですが、オレンジや朱色がかった「赤花ミツマタ」もキレイです。

神奈川県大和市にある常泉寺、その通称は"花のお寺"。秋には珍しい白い彼岸花が咲きますが、春の主役はミツマタです。

見頃となるのは例年3月中旬から4月上旬にかけて。同寺院には参道と境内にいくつものミツマタの木があり、平地で咲くスポットとしては日本有数の規模を誇ります。かつて同寺の住職が、書に使用する和紙の原料だったミツマタはお寺に似合うと感じ、植栽したとのこと。その参道は"花浄土への道"と呼ばれています。沈丁花と同様に、香りの強さも特長のひとつ。確かに、春の花とお寺はよく似合いますね!

また、この時期には境内に緋寒桜や桃、カタクリ、トサミズキ、ミツマタの原種であるキズイコウなどの花がそこかしこで咲き、まさに"花のお寺"の面目躍如といった風情に。梅や桜もいいけれど、あまり知られていない花を愛でるのも楽しいですよ!
■常泉寺(神奈川)
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